あ〜面白かった、『懲役病棟』。人気小説を最近読むようになり、純粋に読む楽しさを思い出しました。これこれ。ずっと家で本を読む暮らしがしたいという気持ちになります。
懲役病棟の作者、垣谷美雨さんの本が好きです。だいたいが、世の中の暗い部分に触れて、最後は光がみえるように終わってくれるので安心して読めます。(ドッキリエンディングは昔読んだ『向日葵の咲かない夏』で十分です。友人に借りた本なんですが、今でもその子と会うとこの本の衝撃を伝えてしまいます)
最近読んだ『テクノ新世』に、津村記久子さんの短編がありました。
“この人自身が他人に「何とか」を言えなくしているのに「何とか言え」と要求するのはひどいよ、と思う。”
“人間の感情には通貨的価値がある”
“「ちゃんと聞こえてますか」が
「ちゃんと傷ついていますか」に聴こえる”
正直、くらい。
でも、この胸にくる文章、共感する経験が自分にもあるなぁと思って、他の作品も読んでみることにします。
年末年始は、時間があるので読書にどっぷりと浸かりたいと思います。