読む日々

本を読んで静かに暮らしてます。

大きな買い物の代償に感じた

5歳までは平家の借家暮らしでした。駐車場横の狭い玄関、そのまま台所に通じ、食事する場所、そして居間、奥に小さな部屋、中庭という感じです。小さいお家。だけどその頃の記憶は穏やかだったように思います。夜になると居間で家族全員川の字で寝て、昼は母に怒られ泣きながら小学受験のドリルやピアノ練習をしていました。奥の小部屋は子供が遊ぶ場所で庭に面していたので、家の中で唯一陽が入りました。夕日とかだから西日かな。ひな祭りの日には大きな雛人形の段が飾られその前で子供らの写真撮ってもらった記憶があります。末っ子はよくガムを噛んでいたのでシャッターを切るとき笑顔でその口の中に緑のガムが見えていて、みんなで笑った記憶があります。雛人形は疎遠だったおばあちゃんからの贈り物みたいです。あの家には高価で立派なものだった。両親は親に反対されて家出して結婚したようでしたから連絡を取らなかった時期があったようです。両親はあの時人から見たらみすぼらしくて恥ずかしく思っていたのかもしれませんが、背伸びすることなく身の丈にあった家族の生活だったように思います。実家はそれ以降ローンを組んで家を建てて良い方に向かったとは思いません。家という居場所のために両親は働き余裕がないように見えました。家のなかは明るくなかったです。

何が言いたいかというと、今の私の住まいは身の丈にあった場所なのかということ。景気のこともあり雇われの身なのでいつ何があってもおかしくない。そんな時、今の家賃って軽々払えるか?と。まわりにどう思われるより自分がらくになるようあらかじめストレスへらしておこうと思っています。